クルマのブログ

クルマに関するあらゆるわかりにくいことについて解説します

買うとしたら、ハイブリッド? おサイフの話

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計算の前提条件

新車で購入、所有期間15年、総走行距離15万キロ乗った場合
ガソリン リッター 150円

 

実際の計算

燃費 リッター12kmの車の場合
年間で
150000 ÷ 12 = 12500
12500 × 150 = 1875000
1875000 ÷ 15 = 125000

年間のガソリン代は125000円です

もし燃費がリッター18kmで
他の要素が変わらない場合
1875000 ÷ 18/12 = 1250000
1250000 ÷ 15 = 83333

 

年間のガソリン代は83333円です

 

15年間のトータルの燃料代は
燃費 リッター12キロの場合 1875000円
リッター18キロの場合 1250000円

燃費がリッター6キロ違うだけで、トータルで625000円違うことになる

さて、低燃費車となると、当然車両コストとして跳ね返ってきますよね

車両価格とトータルで考えるとどうなるかみます

 

プリウス エンジン排気量 1.8リッター(モーター出力は今回考えません)
価格 2565200円(ベーシックなモデルで試算)
燃費 リッター 39.0km

同じ1800ccの車と比較します

カローラ エンジン排気量 1.8リッター
価格 1936000円(ベーシックなモデルで試算)
燃費 リッター 14.6km

 

15年間の燃料代

プリウス 576923円
カローラ   1541096円

 

両者を単純に比較します
カローラと比較してプリウス

価格差 2565200 - 1936000 = 629200 高い
燃費  リッター 24.4km 低燃費
燃料  964173円 安い

 

つまり、15年間の車両代+燃料代では
プリウス 2565200 + 576923 = 3142123
カローラ 1936000 + 1541096 = 3477096

ということは、購入時、プリウスの方がカローラより629200円高いけど、15年間の燃料代はカローラより964173円(約6428リットル節約)安いことになるので、プリウスの方がトータルで334973円安い、となります

 

ただ、これはカタログ燃費上の計算です

実際はどうなのかみてみると…

 

実燃費を燃費投稿サイトである「e燃費」https://e-nenpi.com で調べると、プリウスはリッター22.01kmカローラは値が出ていなかったのですが、同じ1800ccのアリオンが実燃費11.29km(カタログ値14.4km)なので、仮に実燃費11.3kmと推定します

これだと、15年間の燃料代はプリウスが約1022263円なのに対し、カローラは約1991150円になり、その差は968887円

 

あれ? 実燃費上でも、両者の燃料代の差はほぼ変わらない、という結果が出ました

 

 

ここで、トータルコストの図を作成したのでご覧ください

ガソリン車200万円、コンパクトカー150万円、低燃費車230万円、ハイブリッド車260万円、軽自動車140万円で計算

燃費はそれぞれリッター12km、 15km、 18km、 22km、 15kmで出しています

なお、車両価格が変われば、このグラフも変わってきます

 

興味深いことに、

ハイブリッド車でも、低燃費ガソリン車との比較だと、15年乗った場合、コスト的には低燃費ガソリン車にかなわない、という結果になります

もし、ハイブリッド車との車両価格差が30万円以上ありかつ燃費がいい車なら、トータルコストは同じくらい、あるいは安い、ということですね

また、10年乗るだけなら、旧型ガソリン車とハイブリッド車はトータルコスト的に同じだ、という結果にもなります(実際はオイル代や税金や車検代で差が出ますが)

 

考え方を変えて おサイフの話

今回はお金の話なので、もうちょっとお金について

初期費用の差629200円を、例えば年3%(複利)で15年運用したら?
元利合計 980273円(利息は351073円)
年5%だったら1308062円(利息は678862円)になります

つまり、初期費用の差629200円も、もし5%の運用利回りがあれば、15年で取り戻せることになりますね

旧型ガソリン車を買って、初期費用の差629200円を年3%で運用していけば、15年後にはハイブリッド車よりもトータルコストが上回った分の334973円は回収できることになります

なので、旧型ガソリン車を買ったとき、ハイブリッド車を買ったと思って60万円あまりを利率3%複利で投資に回しておけば、15年後にはその利息分で十分、トータルコストを穴埋めでき、ハイブリッド並みに抑えることが可能となる、ということです

 

そんな運用先は株などの投資以外にありえないですが、参考までに

 

判断は人それぞれ

あとはものの考え方です
初期費用を何とか抑えたい場合、低燃費のガソリン車を選んだ方がいいし、車1台のトータルコストを安くして乗り潰すつもりの場合はハイブリッドを選んだ方がいい、ということになります

中には、ハイブリッドの運転の感じがイヤ、という人もいますし、航続距離が長くて1回の給油で長く運転できるからいい、という人もいます

尺度は人それぞれなのでなんとも言えませんが…

 

おサイフ的にお得なのはどれか

おサイフ的にみると、トータルで得なのは低燃費ガソリン車
その上で、法人の場合は購入するなら低燃費ガソリン車、個人の場合はハイブリッドでもいい、となるでしょうか

 

グラフを見れば、うすうすお気づきだとは思いますが…

経済性という話なので、軽自動車とも比較します

 

同じく15年、150000キロで、ガソリンをリッター150円、燃費をリッター15キロとし、
車両価格を仮に140万円とすると、

燃料代

150000 ÷ 15 = 10000
10000 × 150 = 1500000

燃料代はトータルで1500000円になります

車両代含めたトータルコストは2900000円です

 

プリウス(実燃費計算)と比較すると15年間で約72万円お得ですね
税金、車検代ともに軽自動車の方が安い傾向ですので、

 

現状では、

燃費の良い軽自動車に乗るのが最も経済的だ、と言えます

 

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